新型コロナウイルスの影響により3つの密(密閉空間、密集場所、密接場面)を避けることが望まれています。
スーパーやデパートなども密閉空間、密集場所に該当するため避ける人が増えてきています。
そこで今、需要が高まっているのが宅配サービス。
家にいながら食材や食べ物が配達してもらえるので、新型コロナウイルスを避けるのに適しているといわれています。
現在の宅配サービスはどのようになっているか、詳しくみていきましょう!

需要が急増中の宅配サービス

「とにかく人と接するのを避けたい」
「密集空間を避けたい」
このような考えから宅配サービスを利用する人が増えています。
特に需要が高まっているのが、食材宅配サービスと出前。
普段、料理に使う食材もスーパーで買い物するのではなく、ネットスーパーを使って注文する人が増えてきました。
また外食せず、出前注文も増えてきました。
宅配サービスによっては玄関での対面を避けるため、食材を玄関先に置いて、その後配達完了の知らせをするところもあります。
マスク着用や対面での会話禁止など、新型コロナウイルス対策を講じています。

感染を恐れる中高年の注文が増加傾向に!

新型コロナウイルスは高齢者の感染に伴う重症化が叫ばれています。
そのため、スーパーに行って感染してしまうのを懸念する中高年の方が増えています。
そこでネットスーパーについて改めて検討する人が増えてきました。
ネットスーパーというと、いままでネガティブな印象を持つ人も少なくありませんでした。
「始め方が分からない」
「どのように注文すれば良いか分からない」
「実際に自分の目で確認して食材を選びたい」
「配送料が高い」
こういった意見も根強くあり、今まで需要(注文する人)が増え過ぎてしまうことはありませんでした。
しかし、今回の新型コロナウイルスの特徴を意識して、中高年の方でもネットスーパーを始めた方が増えていますので、以前と比べて、どのネットスーパーも注文が混み合っている状況です。また、以前と比べて生活必需品や保存がきく食品(冷凍食品やレトルト食品など)の売れ行きが激しく、売り切れになっていて注文できないこともあります。
ネットスーパーなら自分で持ち帰る必要はなく届けてくれますので、重量を気にせずたくさん買い込んでしまう人が増えている現状もあります。
ただ、スーパーの方でも色々な対策を打ち出し、「生活必需品は1人1個」、「レトルト食品は1家族3個まで」などと、限定して販売しているケースが目立ちます。新型コロナウイルスが終息するまでは、ネットスーパーの注文が混雑している状況はしばらく続きそうです。

ネットスーパーを行っているスーパーはどこ?

ネットスーパーは全てのスーパーで行っているわけではありません。
ネットスーパーを行っている主なスーパーは下記です。

  • イオン
  • ダイエー
  • イトーヨーカドー
  • 西友
  • マルエツ
  • ライフ

もしこういったスーパーがご近所にあるようでしたら、ネットスーパーを利用してみるのも良いでしょう。
配送エリアは概ね5キロ前後を指定しているところが多いです。それ以上離れてしまうと残念ながら配送対象外となります。

また配送料は有料、あるいはいくら以上買った場合に無料などと指定しているところが多いです。
ネットスーパーだと野菜やお肉などを自分の目で買えないというデメリットがあります。ただ、食材を配送スタッフが確認してから配達していますので、不良品が届くといった心配は限りなく低いです。
またネットスーパー以外では食材宅配サービスを専門で行っている所もあります。

  • らでぃっしゅぼーや
  • パルシステム
  • オイシックス

こういった食材宅配サービスは一般のスーパーと比べてやや値段は高いですが、新鮮な食材や有機野菜にこだわっているので品質面で安心感があります。
食材宅配サービスの利用者も増えています。

出前を行っているのはどこ?

次に出前を行っている主な店舗も紹介しましょう。

  • ピザハット
  • ピザーラ
  • ドミノピザ
  • COCOカレー壱番屋
  • ガスト
  • ケンタッキー
  • バーミヤン
  • かつや
  • ほっともっと

かつて出前というとピザやそばが主流でしたが、最近はファミレスなど、出前を行っているサービスも増えてきました。送料がかかるケースが多いですが、それでも注文料金によっては送料無料になることもあるので利用者も増えています。

こういった出前サービスでも新型コロナウイルスについて最善の対策を行っています。
配達員の手洗い、うがい、アルコール消毒の徹底。出勤前に検温や体調管理、確認などを行って体調万全の配達員のみ業務を行っています。
例えば、375分以上の配達員に関しては、配達業務中止などの措置を取っているケースが多いです。
感染リスクを考えると、スーパーやレストランなどに足を運ぶより数段安全性は高いといえるでしょう。

今の時代にあったウーバーイーツも登場!

新型コロナウイルスの影響を受け、宅配サービスの需要が伸びる中、ウーバーイーツも注目を集めています。
ウーバーイーツは配送を行っていないレストランや店舗の配達も行っているサービスです。
例えば、ピザ屋などは専属の配送スタッフがいますが、配送スタッフがいないレストランやカフェも多いです。
そういったところでも、ウーバーイーツのスタッフが代行して商品や食材を届けてくれます。
ウーバーイーツのスタッフはレストランやカフェに属していないスタッフで、普段他で仕事している副業の方が働いているケースもあります。
そういった配送代行サービスもありますので、注文できるレストランや店舗の選択肢がさらに広がったと言えます。
今後、緊急事態宣言やロックダウンが実施されたら、更に宅配サービスの需要が増え、注文できないといった事態に陥るかもしれません。
そういった時は普段配達をしていない店舗でもウーバーイーツでの利用者が増えることが予想されます。

宅配サービスの拡充も

新型コロナウイルスの影響で、来店するお客さんが減ってしまうスーパーが出てくることも予想されます。
売り上げ減少の歯止めをかける意味で、ネットスーパーを行っていなかったところが開始する可能性も十分あります。例えば宮崎県のスーパー「アズーロ」。こちらのスーパーは夏から高齢者向けに宅配サービスを予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で需要が高まっていることから、前倒しで4月から宅配サービスをスタートさせました。
このように現在の状況を踏まえて宅配事業を新たにスタートさせようと考えているスーパーもあります。
新型コロナウイルスの感染拡大が進み、ワクチンも最短1年はかかるのではと言われています。
そういった状況も考慮するとスーパーも顧客確保に向け、宅配サービスを今後さらに加速、展開していくと予想されます。

まとめ

以上、新型コロナウイルスの影響で需要が高まる宅配サービスについて紹介しました。
現在は店舗閉鎖に追い込まれて従業員のリストラなどを行っているところも増えていますが、こういった宅配サービスは、現状打開に役立つ一つのヒントになるかもしれません。
配達に力を入れ、雇用安定につなげる企業や店舗も出てくるでしょう。
今後はスーパーだけでなく、美容院、病院、薬局、雑貨店、日用品店など、あらゆる事業で、宅配サービスが増えていくかもしれません。
出勤せず、テレワークの人も増えていますから、宅配サービスの需要は加速するばかりです。

ペンネーム:2010start